渇いたKiss

俺の表情が強張るのがわかる。

それと同時に、周りの空気がとまった。



「あ…わりぃ…」



空気を読んでか、ケンが躊躇いがちに謝ってきた。


今ココで“悠姉”の名前がでてくるのはしょうがない。

昔からよく5人で遊んでたし、俺たち3人がこんな感じだからケンは自分の姉であるように慕っていた。



3年前まではココで笑っていたのだから…



「今日も、連絡はなかったの…?」



『あぁ』



どんなに探しても見つからなかった…


なぜココからいなくなったかのもわからない。



だから毎日、連絡を待ち続ける…




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