ROYALDays~1~【完】
王様は、こっちを見ると運転手に“なにか”を言った。それを合図に、陸くんたちが動く。 そして、あたし達をひっぱ……抱えて車へいれた…いや、投げた。中に入り王様の「出せ」の一言で車はいつもの場所へ向かう。

車の中は、静寂だった。

「つきました。」

着くのも遅く感じた。
あたしは、下を向き倉庫に入る。

ーキュッ

日向くんは、手を繋いでくれた。
暖かくて、優しくて…。泣きそうになった。でも、まだ泣かないよ。

「無理するなよ…」

ドキッ

あたしは、頷く。なんで、こんなに優しいんだろう……。
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