ROYALDays~1~【完】
「陽翔ー?早くぅ♪」

いつのまにか、“ちゃん”が消えてる。


自然に。

なんか、本当にクスグッタイよ。


そんな、美波ちゃんに あたしは精一杯に頷く


隣にいるのは美波ちゃん。


大好き。友達1号だもんね♪


「あのね、陽翔。私の彼氏、ちょーっと?
怖いかも知れないけど帰らないでね~?」


ちょーっと怖い?ちょーっと?!

ってなに。
しかも?が着いてたよ!!!


!!え、ヤンキー?

み、美波ちゃん…最強?

帰らないでね~?って、えぇええ?!


「あ!アレ! りーくぅ!!!」


一段と可愛い声を出して、陸?と呼ばれた
男の人のもとへ駆け寄る美波ちゃん。


陸?という人、ウン。

カッコいいが似合う人だった。


普通にカッコいい。


モデルやってても可笑しくないレベルだね。


―ガチャ


漆黒の車から出てきたのは、

まるで王様のように。

でも…王子様のような

そんな雰囲気の人が現れた。


あたしは、なぜか目を見ることが

出来なかった。


何でだろう。


会わせたらいけない気がしちゃう。

会わせたら剃らせないんだ。


あの、王様の目。


< 21 / 131 >

この作品をシェア

pagetop