ROYALDays~1~【完】
―プップー


靴を履き替えて、グランドに出たら
真っ赤な夕日…じゃなくて!


車のクラクションの音が聞こえた。

その車は、昨日と一緒の漆黒の車。


窓からは陸くんが、顔を出して“美波”と
呼んだ。

それを聞いた美波ちゃんは、思いっきり走って陸くんのところへいく。


はぁ。ラブラブしすぎだよ。


あたし、気まずいじゃん…。


「陽翔ちゃん♪へぇー。可愛い♪」


はじめましてかな?この人が翔馬って人?


「こら!翔馬。陽翔ちゃんをナンパするな」

またまた、はじめまして?!


んー、ん?あたしの頭はグルグル。


それに気づいた、翔馬さん?って人があたしの前に来た。


「はっじめまして~♪俺、須藤 翔馬♪
しょーまって呼んでね♪ で、早速だけどメアド教えてよ♪♪」


翔馬くん。

一言で言うなら、チャラ男。
メアド教えてよって!!!!!チャラいよ~。


日向くん、っとは大違い。

いや、勝手に
日向くんとか呼んでるだけだけど!
聞こえてないし?


てか、バレるわけないし?


なんて頭の中で自問自答。


―バコッ


「ごめんね、陽翔ちゃん。
俺は、斉藤 蓮。
蓮って呼んでくれたら良いからね♪」


れ、んくん。ちょっと怖いな。
そう思いつつも、蓮くんと話していたら


―ぐいっ


急に引っ張られ後ろに倒れそうになった。

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