ROYALDays~1~【完】
後ろを振り返ると、

クラスメートがいた。

顔は、見たことあるけど…話したことなんて
ないから名前は知らない。


あたしが、話せないこと知ってるのかな?


「何してるの?」

一瞬で分かった。彼女はモテる。


ほんわかな笑顔だし、優しい雰囲気。

あたしにも同情でもしてるのかな?

ニコって微笑んでいる。なんだかな。


「あ!喋れないんだっけ?じゃあ、ハイ」


渡してきたのはノート。

すると彼女はノートに何かを書いた。

そしてあたしに渡してきた。


{おはよう!朝から委員会の仕事?
お疲れさま! 実波}

み、みなみ?

あ!彼女は朝比奈 実波だ!

クラス委員の…。

友達が多くて、いつも笑ってて確か、カッコいい彼氏がいるんだよ。


あたしとは別次元じゃん。


でも、無視なんてできないしな。


{おはよう。陽翔}


だけ書いて、あたしは教室にいく。
すると、あたしの文字を読んだ彼女が


「陽翔ちゃーん。私、実波!!!朝比奈実波!
覚えといて!」


と眩しいくらいの笑顔でそう言った。


あたしは、なぜか胸が苦しくなった…。


陽翔なんて…呼ばれたのいつぶり?


嬉しい?というか、くすぐったい。


でも、にやけてしまう。

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