僕の学校生活
女子が帰った後、
美夜君は静かに僕を下ろしてくれました。
「ありがとうございます。」
「お前もお前だよ、
イヤだって言えっつの。ん!」
美夜君は僕のお弁当も持ってきてくれていました。
「言いたいのは山々です。
というか言ってます。
聞いてくれないだけです。」
すると僕の後ろから声が聞こえました。
「まぁ、そんなとこだろうとは思ったが。
もう少し声を張り上げたらどうだ?」
振り返ると眼鏡をかけた男が
机に肘を乗せて見上げていた。
「笹月と言ったか。俺は黒崎亮(りょう)。
わかんないことがあったら聞いてくれ。」
「あ、はい。よろしくお願いします。」
僕がペコリと頭をさげると
黒崎君は少し微笑んだように見えました。