僕の学校生活
黒崎君の目は僕を捉えて離しませんでした。
「一緒に笑って、 一緒に泣いて、
一緒に悩んで…そんで、
相手が困ってる時には助けにいく。
もちろん逆に困ってたら助けを求める…。
そんな存在ってのがダチだろ。」
「それとも…
お前のなかで俺らはまだそこまでの
ダチ同士にはなりきれてないってことか」
そういうと
黒崎君は僕から目を離しました。
「俺も…美夜も。」
そんなこと…!
「そんなこと、ないです。」
「僕はこの学校に来て、
初めて友達ができました。」
美夜君と、黒崎君です。
そういうと
黒崎君はまた僕の事を見てくれました。
「今まで僕にとって学校は
勉強するだけの場所で
一緒に話したり、遊んだりする友達なんかいませんでした。
…学校ではいつも1人で、
でもそれが、
僕の中で普通の生活だったんです。」