僕の学校生活


「でもこの学校に来て、
初めて美夜君に話しかけられた時、
少し驚いたけど。
…初めて名前を呼ばれた時、
本当に嬉しかったんです。」

「そして、そのあとすぐに
黒崎君とも仲良くなれて、
僕は自分の世界が広がったような気がしました。
…初めて、
学校に来るのが楽しいって思ったんです。」

「へぇ。」
黒崎君が微笑んでくれました。

「だから、僕を変えてくれたように
僕も2人の力になりたいんです。
ずっと一緒に笑っていたいですし、
感情だって分かち合いたい。
こんな気持ちを教えてくれたのは
2人のお陰だから。」


だから、嫌われたくないです。
…2人には。
ずっと一緒に…いたいんです。


「…ぶほっ」
「え、どうしたんですか?」
黒崎君はお腹をかかえて笑いだしました。

「い、いや!
…お前と話してると
どうも女と話してるような錯覚になるんだよ!」

え、どうしてでしょう…?

「僕、男ですよ?」
「ふっ、…し、知ってるよ!」


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