いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。

きみの腕の中で


***

【6月30日】

今日、私が隠し続けていたこと全てが、
春斗にバレてしまいました。

でもね、
春斗はやっぱり瑠希とは違った。

とってもとっても、優しかった。

私の病気を知ったとき、
春斗は私を抱きしめてくれた。

私の病気を知った上で、
春斗は私を好きだと言ってくれた。

………やばい。

私、今、最高に幸せかもしれない。

これからきっと、
私は春斗のことを忘れてしまう。

だけどね、春斗。

私は絶対、また春斗に惹かれるよ。

春斗以上に
私を受け止めてくれる人なんて、
この世界中どこを探しても
いないと思うから。

***

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