いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。
土曜日の真っ昼間。
私は携帯の画面から、新着メールを一件開く。
送り手は、荒嶋春斗。
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今日、心咲に聞きたいことがある。
部活が終わったら
あの駄菓子屋に行くから、
ちょっとだけきてくれない?
5時には、いけると思うから。
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私は春斗からのメールを見ながら、
「やっぱり……」
って小さなため息をついた。
事の発端は、昨日。
私は昨日の放課後、和田っち先生からクラス日誌の整理を頼まれていて、ひとりで黙々と作業を進めてた。