いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。
………ねぇ、神様。
私は病気になってから今日まで、あなたのことをずっと恨んでいました。
小さな頃は、何かあれば“神様”であるあなたに懸命にお祈りを捧げていた私。
でも、病気になって瑠希にフラれてからは、神様なんて本当はいないんだ。
神様は優しくなんてない、とってもイジワルなんだ。
そう思って、子供の頃のようにあなたに感謝をすることも少なくなった。
だけどね、神様。
私は今、あなたに“ありがとう”と伝えたいです。
だって私はあなたのおかげで、大切なことに気付けたから。