いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。
泣き疲れた私は、春斗に寄りかかりながら夜空を見上げる。
そこには、この世界に存在する数字の単位じゃ数え切れないほどの星があって。
「なぁ、心咲……」
「……ん?」
「俺は、この空にある星の数だけ、ううん。ここにある星の何倍も、心咲を愛してるよ」
私は春斗の顔をそっと見上げる。
そしたら、そこにはあったんだ。
私だけが見つけた、一番星が。
───私の最愛の人が、私を見て、優しく微笑んでいた。