いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。
きっと、今の私の顔はとんでもないくらい真っ赤だと思う。
でも、それでいいんだ。
私の真っ赤な顔を見て春斗が、“心咲も俺と同じなんだ”って思ってくれればいい。
「大好きだよ、春斗……」
もう一度、春斗を見てはにかんだ私。
そしたら今度は春斗も安心したように笑ってくれて、優しい手つきで頭をなでてくれる。
「俺も心咲が大好き」
春斗が最高の笑顔とともに私にくれた言葉は、私の胸にストンと入ってきて。
今日のこの瞬間も、忘れちゃう日がくるのかな……。
そう考えると、なんだか少し切なくなった。