いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。
大きな星も、小さな星も。
光っては消えて、消えてはまた光って。
まるで、夢の世界に紛れ込んでしまったのかと錯覚を覚えてしまうくらいに今日の星空はきれいだった。
『……心咲』
「ん?」
しばらく幻想的な景色に浸っていたけど、耳元で春斗の声がして、私は一言返事を返す。
『俺、心咲が好きだよ』
私に返ってきたのは、“好き”って言葉。
あまりにも急にされた告白に、私の頬が急速に熱を帯びてくる。
「ちょ……春斗。急に何言ってんの。恥ずかしいじゃん……」
『いや、なんか急に言いたくなってさ。でも、俺、本気だよ。本当にそう思ってる』
恥ずかしくて素直に“恥ずかしい”って伝えても、春斗はさらに私を恥ずかしくさせるような言葉を返してくる。