いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。


俺の前では、ありのままの心咲でいていいんだよ。


俺はそんなことで、心咲から離れていったりしないから。


もう二度と、愛しいこの手を離さないから。


だからどうか、俺の愛する心咲と心春がずっと笑っていられますように。


そう願いを込めながら、俺はふたりの背中を優しく抱いた。


心咲の腕の中には、俺たちをつないでくれた愛のノートが、太陽の光に照らされてキラキラと輝いていた───。


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