いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。


ねぇ、春斗。


知ってる?


それだけで私ね、
もう死んじゃってもいいやって思えるくらい
幸せな気持ちになれたんだよ。


それから春斗は言葉通り、
私をずっと好きでいてくれて、愛してくれた。


本当に、毎日が幸せだった。


……だけどね。


それと同時に、怖かったんだ。


もし私が本当に記憶を失くして、
全てを忘れちゃう日がきたら。


春斗は、どうするんだろう。


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