月下美人が堕ちた朝
「アミちゃん…?
大丈夫?」
ユウコさんは心配そうに腰を屈めて、あたしの背中をさすってくれた。
カズヤと同じように、優しく。
あたしは荒い息のまま謝罪した。
それ以外、言葉が見付からなかった。
ユウコさんがあたしの名前を呼んだ。
「アミちゃん、生理、きてる?」
あたしは首を振った。
「恋人は、いるの?」
あたしは昨日終ったことを告げて、深呼吸したとき彼女が言った。
「妊娠、してるんじゃない?」