月下美人が堕ちた朝
20060726am00:12
とても恐ろしい夢を見た。
あたしは何故かサクラザワ公園に居て、目の前にはスバルが居る。
何度も彼の名前を呼ぶのに、振り返ってくれようとはしない。
あたしは必死に追い付いて、彼の右腕を掴むと、スバルは大きな声で叫んだのだ。
「気持ちわりぃな。
嫌いなんだよ。
好きじゃねぇ。
お前おかしいよ。
何で勝手にあんなことしたんだよ」
‐オ前、狂ッテンジャナイノ?‐
吐き捨てたようにして、彼はまたあたしに背中を見せる。
あたしは気持ちとは裏腹に、とても冷静に「さよなら」と、それに向かって言った。
そして彼の背中に三つの赤い花を咲かせたのだ。
残酷なまでに美しい、真っ赤な花を。
夢の話だ。
罪の意識に捕われすぎて、悪夢を見てしまった。
目を開けると、そこには見覚えのない天井が映り、心電図の音がする方を見ると、後頭部に鈍痛が走った。