月下美人が堕ちた朝
もう二年も前の話だ。

それなのに何故、思い出はこんなにも綺麗に残り、あたしを救ってくれるのだろう。

スバルから告白を受けたのも、初めてキスをしたのも、サクラザワ公園だった。

もうあの場所へは二度と行かない方が良い。

あまりにもスバルの愛で溢れているから。


「全部嘘だったら良いのに」
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