月下美人が堕ちた朝
だけど俺、アミのことすげぇ好きだった。
アミと出逢って、色んなこと知ったし変われた。
野菜食えるようになったし、子供も好きになれた。
まぁ、リンカ以外の子供が泣いてるの見るとたまにイライラすっけどさ。

感謝してる。
お前嫉妬深いし、たまに本気で怖かったけど、お前言ったじゃん。
〃スバルを守る〃って。
死ぬのが怖いって泣いたりして、俺カッコ悪かったよな。
だけどお前みたいな女はどこにもいないよ。
あん時俺、なんか感動した。
今だから言えんだけどさ。

俺たち、別れたんだよな。
まぁ俺から言ったんだけどさ。
何か信じらんねぇわ。
外の空気吸って冷静になったら、すげぇ寂しい。
俺まじでバカだ。

だけどこのまま一緒にいたら、お互い絶対ダメになる。
好きなだけじゃ乗り越えられないんだ。
好きなだけじゃ側にいられない。

ごめんな。

だけど俺いつか子供産まれたら、空かサクラって名前つけるよ。
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表紙・目次

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