月下美人が堕ちた朝

あの時、あの場所で、スバルの呼吸を止めていたら、あたしはこんなにまで哀しまなくて済んだのかもしれない。

スバルを自分の手の中で、失えたのかもしれない。

その時、あたしは喪失感で打ちひしがれるのか。

それとも、スバルの後を追い掛けるのか。

「それもまた、愛の形」
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