その花は凛として
「お姉ちゃん、お父さんのところに行くね?」

もう少しお姉ちゃんとは、話したかったけどお父さんにもはやく制服を見せたい

「じゃあ、私も一緒に行くね」

そう言って、お姉ちゃんは、ぎゅーっと私を抱きしめて腕を組んだ


お姉ちゃんに抱きしめられるのは、落ち着くから好き、お姉ちゃんが大好き

だって私が抱きしめても

「汚いからやめて、麻里奈触らないで」なんて言わないし…


「麻里奈、おーい」

お姉ちゃんが不思議そうに顔を覗き込む

「高校は、楽しいからね」

そう言うとぐいぐい腕を引っ張って、お父さんとお母さんの寝室の前まで連れてきた
< 6 / 9 >

この作品をシェア

pagetop