その花は凛として
今は、4時くらいだけどお父さんは寝てる

「お父さん、入るよ〜」

そう言って部屋に入ると案の定、お父さんは寝ていた
スヤスヤとちょっと遅い昼寝をしていた

「今は、お父さんのこと寝かせとこう?無理に起こさなくてもいいよね」

私の言葉に対してお姉ちゃんは、うんと頷いた


=====

寝る前にもう1度制服を見た
制服は、キラキラしていてまるでこれから始まる高校生活がどうなるのかを教えてくれているみたいで嬉しい

電気を消して、おやすみと小さな声でつぶやいて、

今日のお母さん、お父さん、お姉ちゃんの言葉を思い出した

お父さんは、夕食の時になってやっと起きたけど起きると「自慢の娘だ」って笑った

自慢するところなんてどこもないと思うけど、今日だけは、喜んでいいよね
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