本の栞の手紙
ドアが半分くらい開いたところで君は固まった

いや、私も


「....?」

「失礼しました!ごめんなさい!」


不覚にもドキッとした、期待した..

そんなわけないのに....

お見舞いなんか誰が来るの....



彼は言いながら深く頭を下げた瞬間ドアを閉め、行ってしまった

ブンッて言いそうなくらい頭を下げるスピードが速かった

ヘンな人....?

「気持ち悪い....」

気付いたら独りでニヤニヤしてたから


少しだけ、胸の苦しさや辛さが軽くなってた
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