緑龍(グリーンドラゴン)恋愛事情
着替えて、顔を洗うと、朝ごはんを食べる為に台所へ。
「おはよ」
「おはよう。どうしたの?草太。春休みなのに早いじゃない」
「だって、探さなきゃ」
「ああ、ドラゴンね」
「おはよう」
「あ、じいちゃん、おはよ」
じいちゃんは新聞を手に台所のテーブルに座った。
「ああ、おはよ」
「じいちゃん」
「なんだ?」
「じいちゃんって勘を頼りに、ばあちゃんと出会ったんでしょ?」
「ああ、まあそうだな」
「その勘って、どんな感じだったの?」
「どんな感じってのは、どういう事だ?」
「だから、こっちだっ!とか、ひらめたとか?」
「そうだな。なんとなくあっちに違いないって、ひらめたな」