明日を迎えられない少女は何を望んでいたのだろうか。
「12180407は?」

 そのクラスメイトの言葉に明香が立ち会がる。

「それ、何の数字?」

「松下先輩にご執心みたいだから、松下先輩とこいつの誕生日を並べてみた。合わないなら逆だっていいかも」

「やめなさいよ。そんなことしたら不正ログインじゃない。犯罪者になりたいの?」

 岡部君たちは顔を見合わせて笑う。

「やっぱりお前のブログか。すげえよな。こんな妄想でここまで語れるなんてさ」

「私はそういうつもりじゃないかぅたんだもん。明香さんが芽衣をいじめるっていうから、言いなりになっていただけ」

 亜紀子は慌ててそう弁解する。

 明香が立ち上がると亜紀子を睨み付けている。

 亜紀子は自分が言ったことに気がついたのか、慌てて口を押さえる。




「あんたそう思っていたんだ。でも、あんたも言っていたよね。あんたの好きな人、芽衣のことが好きになったんだってね。いなくなったらいいって言っていたじゃない。今日は芽衣がどうだっただの。次はこうしたらいいだの。いじめのアイディアをだしたのはあんただったと思うよ」
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