明日を迎えられない少女は何を望んでいたのだろうか。
「何で優香はあゆみに手を貸したの？」

「本当のところは分からないけど、明香はああいう性格だから、周りをいいように扱おうとしたし、ずっとストレスが貯まっていて復讐したかったって言っていた。ただ、芽衣が亡くなった日に芽衣に何をしたかは教えてくれなかった。だから、教えてくれるかは分からない」

　私とあゆみは優香の家に到着した。優香の母親は驚いたようだが、私達を優香の部屋に通してくれる。彼女は私とあゆみを交互に見て、諦めたように溜め息をつく。

　彼女はベッドに腰を下ろすと、私とあゆみを交互に見る。

「二人が一緒に来るってことはばれちゃったんだよね。説教でもしにきたの？」

　私は首を横に振る。

「永田さんの事故が会った日、あなたたちは彼女に何かしたの？」

　優香はぎくりとしたように私とあゆみを見て、首を横に振る。
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