明日を迎えられない少女は何を望んでいたのだろうか。
 するとそこには「サヤカの部屋」と書かれたページが表示されていた。

私はそのテキストの下に表示されている画像を見て、顔を引きつらせる。

ウインクをした明香の画像がトップページを飾っていたからだ。



私は見てはいけない一面を見てしまったのだと思う。

アルバムには明香の写真がかなりアップされており、中には修学旅行のものまである。

ということは今もこのサイトを管理しているという事なのだろう。

「よくこんなサイト見つけたね」 

 私は肩をすくめる。

 あゆみは肩をすくめながら言った。

「URL机の上に書いてあったの」

「もしかしてこれ?」

 私は自分の机に書かれたURLを指でさした。
 あゆみは立ち上がると、体を前方に伸ばして、その文字を確認する。

「そうそう。同じだ。誰が書いたのかな」

 あゆみはクラスメイトの意外な面を知ったのか、目を輝かせている。

 その気持ちは少し分からなくもない。普段から女王様的な態度を取っている明香であれば尚更だ。

「ちょっと」

 私に話しかけてきたのは明香だった。
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