明日を迎えられない少女は何を望んでいたのだろうか。
 無理に聞き出すのも気が引け、彼女が言う気になるまで黙っていようと決める。

「明香さんには言わないでよね」

「言わないよ」

「芽衣が亡くなっていたことについてバカだって言っていたよ。自業自得だってさ」

 私の脳裏にはその言葉が明香の声で繰り返される。

 優香はパソコンの電源を付けると、私にあるページを見せた。それはあるブログサービスのページだ。

「これ、裏アカウントなの。名前もかいしてないし、私達しか知らないとは思うけど」

 私はその文面を見て、心臓が嫌な音を刻む。

 そのブログは彼女の充実した生活を示すもので、自分がいかに裕福で恵まれた人間かということを書いていたのだ。

物事の考え方は違うし、それだけなら私もそのまま気にしなかったと思う。

でも、途中から芽衣らしき少女が出てきていた。
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