明日を迎えられない少女は何を望んでいたのだろうか。
「あれ見てあのページは古賀さんが作ったものじゃないんじゃないかなと思った」

「どんなこと？」

「古賀さんの携帯のアドレスも書かれていて、趣味がしっかりと書いてあったの。大好きなものお金を持った人って書かれていたかな」

　その話を聞き、修学旅行で周りを貧乏人だとののしっていた明香を真っ先に連想する。

「保田さんとか御手洗さんのアドレスとかも書かれていた？」

「あったかも。私の親友とか言って。別のページにはあの人たちの写真が載せられていたの。もちろん名前つきで、興味のある方はメールくださいって」

　メールアドレスの出所ははっきりした。そこからそこから優香の情報が流れ、到着したのだ。

「まだそのページってあるか分かる？」

「ちょっと待ってね」

　あゆみは携帯のキーを操作すると首を横に振った。

　私に携帯電話を見せる。

　その画面には該当のホームページは削除されましたと書かれている。

　当然明香が削除をしたのだろう。
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