くすんだ街
次に部屋で目を覚ました時、演技ではなく本当にスグルは感情と言うものをなくしていた。

何の変化もない一日が始まる。
いつもと同じように工場に行き、作業をする。


――もうスグルが作業を急いですることはなかった。

――そんなことをする理由はなくなってしまったから。
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