美味しいほっぺにくちづけて。
すべてのお茶会が終わり、足が痺れた。


空さんの、普段見れない姿を拝見できて、また胸がきゅんと痺れる。



今日のお茶会ももう終わり、空さんもお勤めは終わりだ。




門の近くで、いろはの面々が立たずんでいると、空さんが姿を見せてくれた。




「みんな、今日はありがとう!」



「空、和服着ると、別人みたいだな。」



「そう?咲良も似合ってるじゃん!みんなも。」



空さんは、いろはのみんなに疲れた様子もなく、笑顔を見せてくれた。


咲良さんは、私も思っていたことを空さんにいたずらに云う。



そうそう!

別人みたいだよ、空さん!



空さんは、私たちの浴衣も褒めてくれた。


空さんのが百倍、似合ってますよ。



空さんは和服が似合う。


黒髪がより、和服の空さんを引き立てている。





「俺、これから暇なんだけど、神社の出店見に行かねぇ?」


空さんは、子供みたいな顔をして、ニコッと笑ってみんなを見渡した。




「私、行きたい!うみも、行こうよ!」



「うん、行く!和樹は行く?」



「行こうかな・・・」



美玲と、私、和樹、そして空さん。異色の四人で神社の出店に行くことに。


もう五時だし、咲良さんは、千晴さんが待ってるとからとまっすぐに帰って行った。


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