美味しいほっぺにくちづけて。
空さんと縁日にいるなんて、夢のようだよ。


自然と私の歩幅に合わしてくれる空さん。




「空さん、何食べたいですか?」



「ん〜、小海のおごり?」



「勿論いいですよ!何、食べます?私、買って来ます!」



空さんは何が好きかな、と縁日を見ながら考えていると、不意に私のおでこを空さんが弾いた。



「ばぁか、ウソに決まってんだろ。本気にすんなよ。」



「え?」



「おまえは、何が食いたい?」



「え、自分で買うのでいいです!!」



「あー、もううるさい。早く答えろ、ほら・・いーち、にぃーい、さ〜ん・・」



空さんが数字を数えだしてしまったので、私は思い浮かぶ「たこ焼き」と咄嗟に答えた。


答えたあと、かき氷もいいなと思ったので、後で自分で買おうと決めた。

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