美味しいほっぺにくちづけて。
凛ちゃんはとっても気に入ってるみたいだけど、この髪型・・・



ちょっと、おサルさんっぽくないかな?と私は思ってるんだけど・・・



いろはのみんなも、髪が短くなった私を見て、その方が似合ってる!!と目をにっこりさせていたけどさぁ。



長かった髪をベリーベリーショートヘアーにした私は、凛ちゃんがチョキチョキと慣れた手つきで、髪を切っているのが、実は、とても嬉しかったんだ。


いつも凛ちゃんは、私の相談相手だから、凛ちゃんの悩みごとも聞いていたから。



同じ見習いの身として。
がむしゃらに前へ前へと、上達したいと思ってることを人一倍聞いてる私だから、凛ちゃんを応援せずにはいられないんだ。


凛ちゃんの職業も、特殊なお仕事。

国家試験が受かったとしても、すぐにお客様の髪をカットできる訳じゃない。
トレーニングを積んで行かなければならないんだって。



凛ちゃんは、ゆっくりと確実に腕を上げているよ。


私も、そんな凛ちゃんを見て、自分を震わせているんだよ。





ドアを開けて、階段を下りると美玲と、和樹が立って待っていてくれた。




「ごめん〜!!」



和樹も一緒なのね。あまり前か、一緒の寮に住んでるんだもんね。


私達は、咲良さんと千晴さんとも合流して、ライブ会場に向かった。



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