美味しいほっぺにくちづけて。
「ほぉ〜ら、中に入りなよ?」



黄色い髪色の人の明るい声に、私たちは中に入ることが出来た。

黄色いっても、金髪ではなくてなんとゆうかヤンキーみたいな金髪ではない。


とても自然なライオンみたいな色。
あ、そうか所々暗いベースの色を入れてるんだ。その髪色が、明るいその人にとても似合っていた。


テントの中は、思っていたよりも広い。テーブルの上には、お菓子や飲み物がおいてある。



ギターが三つ置いてあるのも一瞬で確認出来る。キーボードなどもある。


もう中に入っていた咲良さんと千晴さんは、誰かと話していて、私たちに気づき手招きをしてくれた。


咲良さんは楽しそうにメンバーの一人つと話してるようだった。



知り合いなのかな?




私たちは、黄色い人と、咲良さんと千晴さんが話している人に、ぺこりぺこりとお辞儀をする。
こんなとき、なんて言ったらいいかわかんないよぅ。


それは、美玲と和樹もそのようで、私たちはただ今、聞いてきたライブのバンドの人たちだと、理解するのに必死だった。



「おぉ、お、おつかれさまですっっ!」



私は訳もわからずに、メンバーの人に、ぺこりともう一度頭を下げると、辺りが鎮まりシーンとなったと思ったら、またぶわっとみんなが、吹き出した。




「小海、必死すぎ!!あはは、うける!」



咲良さんは、私を見て優しく笑っている。千晴さんも、くすくすと可愛いらしく、手を添えてくすくすと笑っていた。


咲良さんの笑いも静まり、私たち三人をみなさんに紹介してくれた。
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