美味しいほっぺにくちづけて。
「俺ら、こいつらと同級生なの。あ、同級って言っても、嵐は高校の同級生で、銀河(ぎんが)は大学からの同級生な。話は聞いていたから、今日のライブのことも、知ってた。お前ら、かなりびっくりしてたけどな。」


びっくりってもんじゃないですよ、咲良さん。っとゆうことは、千晴さんもこの人たちと、同級生って事だ。





「イヤぁ〜、千晴ちゃんが、おめでたって聞いてみんなで、曲を作ろうってなったんだよなぁ。なんか、二人に送りたくてな。」



「ありがとう、嬉しいよ。」



ステージで、ギターを弾いていた人が、咲良さんと千晴さんを見て、にこやかに二人を見た。
千晴さんも、嬉しそうににこにこだ。



「銀河が、みんなに声かけたのか?」



咲良さんがさっき大学からの同級生と紹介してくれた・・銀河さんと呼ばれる人に問うと、銀河さんは、腕まくりをして、テーブルに腰掛けた。


ギターを弾いていたこの人は、銀河さん・・・



銀河って名前、す、すごい・・・


「うーん・・・まぁ、活動してなかったから、どうだって思ったんだけどね。まず最初に、嵐に声かけたんだ。」



銀河さんは、先ほどのドラムの黄色い髪色の明るい人に目線をやると、嵐と呼ばれたその人は、ニコっと八重歯を見せる。


この人は、ドラムの嵐さん。


この人、何処かで合った?


確か・・・・空さんと浴衣デートした日に会った人かな?

でも髪色が今のが派手になってる。


そんな嵐さんは、話しを進める。

「俺は、迷いなんて無かったね。俺は、活動再開するつもりだったし、まぁ、色々あったからなぁ。五年も奴らを説得するのにかかっちまった。昴ちゃん(すばる)とそっちゃんが仲直りしてくんないと、何も始まらんからなぁ。なぁ?銀ちゃん。」



嵐さんにふられた銀河さんは、あぁと静かに頷いていた。



すばるちゃんと、そっちゃん?って誰だろう?



「あれ?そういえば、二人は?」



千晴さんが、私も気になっていたことを、口にしてくれた。


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