美味しいほっぺにくちづけて。
「え、はい!!」



「どうぞ、宜しく!」



私は、慌てて昴さんに向かって頭を下げる。

な、な、なんて恐れおおい・・・。



「こちらこそ、宜しくお願いします!!」



昴さんの瞳はスカイブルー色をしていて、綺麗な顔をしている。少しキリッとしていて、笑うとちょっと、その周りにシワができる、空さんとは違った、ときめく顔だ。


ハーフっぽい顔をしている。


髪の毛は、クセッ毛のようで、少し丸みを帯びていて、トップは自然な感じに立たせてある。
黒に近い髪色で、空さんまではいかないけど、前髪は少し長い。


空さんの方が、昴さんより全体的に髪は長い。空さんのちょっと、伸びた長い前髪から、見える・・その瞳が私は大好きだ。
見られると、どうしていいのか分からないほどだ。


二人を見て思う。


芸能人みたい・・・
私は、その瞬間、ハッとしてしまった。そんなの、あたりまえじゃん。

そうだよ、紛れもない芸能人じゃないか。




こんなにかっこ良いんだから、ファンだっているだろう。私は、その仲の、たったの一人のファンとゆうことだけだ。

空さんのことが、大好きだけど。
肝心の空さんの心が私には、きっと向いていない気がするし、空さんが優しくしてくれたのだって、ギターを弾いて歌を歌ってくれたのだって、私を励ますためでしょう?



私は、空さんのモノでもなんでもないじゃないか。



「小海?」

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