美味しいほっぺにくちづけて。
一ヶ月立つのに、昨日のことのようだ。


だって、だって、思い出さずにはいられないでしょ?



あの空さんと・・・キ、キスしちゃった。


むふふ、ふふふ。



思い出すだけで、ふわふわな気持ちになる。空さんも、私と同じ気持ちだってこと?


ウソだ・・・・



信じられないよ。あの空さんだよ?


もうすぐ芸能人になる素敵な人なのに、恋をしていいのかな?


なんて考えてるけど、空さんが芸能人でもギターが上手くて、歌が上手で、私をからかうけど、優しくて、そんな空さんが、やっぱり私は好きで、大好き。



けど・・・・


キスはしちゃったけど、付き合うとか空さんの口から出て来てない。


私も空さんに「好き」って言葉にしてないままだ。



空さんは、私と付き合う気があるのかな。


空さん、そこのところどう思っているんですか?



色々とモヤモヤな気持ちが湧き出てくるけど、この気持ちを止められないよ。



空さんは、私の時間を俺にちょうだいって言ってくれたけど・・・




「うみ、空さんと何かあったの?」



「え!?」



「さっきから百面相し過ぎだけど。気持ち悪いわよ。」



「もう、美玲ってば!!」



美玲は、私を見て、ニヤニヤしている。

私も吊られて笑みが自然と溢れる。


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