美味しいほっぺにくちづけて。
「はは〜ん、さてはチュウでもした?」



「え・・・・・・・えっと、してない!してない!」



美玲に聞かれ、間が空いてしまった私に、美玲はまたまたにやけた顔をした。


私は美玲から顔を背ける。



「ふふ、うみ可愛い!あの空さんとうみがね・・・ぶくく、楽しい!」



「ちょっと、楽しまないでよぉ!」



美玲は、とても嬉しそうに笑って私を見てくれた。美玲ってば、やっぱり恋ばな好きだよね。




「空さんなら、悪い人じゃないってこと分かってるし、うみを預けても安心だわ!」



美玲は、私のお母さんかいっ!と言いたくなるほど美玲は、嬉しそうだ。




「でも・・・・空さんから付き合うとか言われてないよ?空さんもこれから最デビューが決まってるし、もしかしたら、私とは付き合わない方向なんじゃ・・・・」



やっぱり不安になる。



「そんなぁ・・・・空さんは、うみを生半可な気持ちで考えてたってこと?・・・端から見れば、空さんもアンタを一目置いてるって感じなのにね。うみ、アンタはちゃんと自分の口で言ったの?」




「・・・・・ううん。」



美玲は、ため息を付いて私の背中をポンと叩いた。


美玲は、私の背中を押してくれているんだ。

美玲の気持ちを大切にしよう。



「ありがと、美玲。」


私、ちゃんと自分の気持ち言わなきゃだね。



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