美味しいほっぺにくちづけて。
「美玲は、好きな人いないの?」


私も、聞かれてばかりではと思い、美玲に問いかける。



「私はね、いない!」



「そうなの?」



いそうなのに、美玲。
何となく、本当かな?と疑問になる。



「ほら、あのお兄ちゃんをずっと、見てきたから、そんじょそこらの奴らには、興味が湧かないのよ。」



美玲は、くすぐったそうに少し照れた素振りで、おぼんを持った。



「そっか・・・・なんとなく分かるよ。」



「そうだね、うみはなんて云ったって、空さんだもんね。」




美玲は、私にニコっと笑いかけると、お店の方に行ってしまった。



美玲は好きな人いないんだ。


私だって、好きな人も気になる人もいなかったし、空さんがお店に和菓子を食べに来ても、好きとゆう感情は一つもなかった。


いつ、人を好きになるかななんて分からない。

出会うタイミングなんて人それぞれだし・・・


それでも、きっと人をいいなとか思う気持ちや、思いやりや、好きだなぁってゆう気持ちは、どこにでも転がっているはずだよね。
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