美味しいほっぺにくちづけて。
・・・


・・・・・



夜になり、お店も終わった頃。私は、なんだかソワソワしていた。

空さんに会えるって思ったら、胸がドキドキしちゃって落ち着かないんだよ。


大丈夫か私・・・

ううん、きっと大丈夫だよ。


それに私は心から決めてることがある。空さんに自分の想いを必ず伝えること。


空さん、聞いて下さいね。絶対、聞いて下さいね。


私の気持ち・・・



もし空さんが咲良さんの友達じゃなかったら、私は空さんを知らなかった。

出会ってもいなかったんだ。
そう思うと、この出会いに感謝だよね。





お店が閉店になり、明かりを消したら、今度は私の心の灯りを付けるとき。


「小海、空のマンション行くんだろ?約束してたもんな。気をつけて行けよ〜!」


と、咲良さんは私の頭をちょんと触りながら、ニヤニヤと私を見て通り過ぎて行ってしまった。


あり、咲良さんに知られてる?

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