美味しいほっぺにくちづけて。
「おはよう、調子はどう?」



全員が朝食を食べ終わった頃、最デビューしてからのマネージャーである、くるみが俺たちの前に姿を見せた。



くるみは、五年前の俺たちのマネージャーでもあるんだ。



上手く行かなかった時代の俺たちを良く知ってる四十歳。


年齢を言ったら文句を言われそうだな。




「くるみちゃん!!」



久留美 ふゆ(くるみ ふゆ)。

くるみは、俺たちの良き理解者。
四十代なのに、まぁ綺麗だと思う。今、流行りの美魔女とゆうやつか?




「もう、嵐ったら朝から元気ねぇ〜、疲れない?」



「くるみちゃん、嵐は元気だけが取り柄なんだよ。」



銀河がそう言うと、銀河は「元気だけじゃないんですけどー。」とおちょくる銀河に対抗していた。



嵐は本当に俺たちの縁の下の力持ちなのかもしれない。


知らずのうちに、元気を振りまいている。



「くるみちゃん、ふみちゃんは元気なの?ママがいないと寂しいんじゃない?」



昴は、くるみちゃんの一人娘のふみちゃんを思い浮かべたんだろう。


くるみちゃんには娘がいて、確か俺たちが五年前のときできた子供だから今、五歳ってことになる。



「ふみはじぃじと、ばぁばもいるし、旦那もいるし、大丈夫よ!それより、早く向かうわよ。」



くるみちゃん、仕事モードだ。


くるみちゃんは東京に住んでいるみたいだし、俺たちがデビューをするにしても、住むところは変わらなくてよかったと思っている。


俺たちは支度を済ませると、くるみちゃんの車でドームに向かった。


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