美味しいほっぺにくちづけて。
ドームに着いた俺たちはドーム全体を見渡した。




「すっげー!!」



「あぁ、すげーなぁ。」




嵐が被っていたニット帽を取って、心から嬉しそうな声を出した。


俺も、なんとも不思議な気持ちになって、目の前がパアと明るさが帯びてくるのを静かに感じていた。




始めてのドームライブだ。


あの頃の俺は想像出来ただろうか・・・?



俺たちの周りには、俺たちをサポートしてくれるスタッフさん達がいて、俺たちの様子を見守るように見ている。


くるみちゃんも俺たちを笑顔で見てくれている。




「ついに今日がやって来たな。」




「あぁ。」




しみじみと言ったように、昴と銀河も瞳の奥がキラキラと輝いた気がした。




俺も、胸がすぅーと晴れてく鼓動を感じていた。



俺たちは、やっと始まりだ。



このクリスマスライブは、俺たち四人の始まりの場所となることだろう。



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