美味しいほっぺにくちづけて。
「ねぇ、うみ。今日もドームでライブやってんだっけ?」



「あ、REY?うん、やってるよ〜!!」


人混みも少なくなって来た午後の合間。美怜と洗いものや片付けをしていると、美怜が口を開いた。




「そっかぁ、なんか残念よね。付き合い始めたのに一番かっこいい空さん見れないとかさぁ・・・」



「もう、美怜!私も気にしてること言わないでよぉ。」



「あは、ごめん。」



「でも、なんか平気だったりするよ。なんだろう、なんでか空さんが近くにいてくれる気にして平気なんだよなぁ〜。」



「そっかぁ、それなら良かった。うみも大人になったんだね。」



「ふふ、そうだよ。」



そんなことを言う美怜につい笑ってしまう。私たちもう良い大人の女性にならなくちゃだね。



私も、二三歳だし。いつまでも見習いだと言ってばかりはいられないよね。





「それなら今日はパア~っとケーキでも作って食べよ!!」


「いいね!それだったら抹茶チョコケーキがいいな〜!!」



私たちはそんな約束をして、仕事に励んだ。美怜がいてくれて良かった。
美怜がいなかったら私、もっと空さんのことで頭がいっぱいだったと思うんだ。

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