美味しいほっぺにくちづけて。
「・・・・そ、空さん?」





『あ、小海?悪い、寝てた?』





空さんの声に、強張ってた身体が緩んでくのが分かる。





「いいえ、ってゆうか!今、玄関のところに誰かいるかもしれなくて怖いんです・・・・!!!」




空さんにそう言っても仕方ないのに、怖くてたまらないから言ってしまった。




空さんを困らせても仕方ないのに・・・・・





『・・っぷ!!小海、そんな慌てんなって、大丈夫だから。』




「空さん酷い!」




こっちはこんなに怖いんですよぉ。




『小海・・うみ?大丈夫だから、落ち着けって。』




うみって呼んでくれた。




空さんがうみって呼んでくれると、未だに嬉しい。



ってこんな場合じゃない!
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