美味しいほっぺにくちづけて。
すると、その誰かは座っていたらしく私がドアを開けると同時に、立ち上がって、私の方を向いて、お互い顔を見合わせた。





ウソでしょお・・・・・??





「小海、ただいま。」





その声と同時に暖かい肌の温もりが、私の身体を抱きしめる。




「おまえ、何でこんなに冷えてんの?」





目の前には、私の顔を覗く空さんの顔・・・・・




ウソでしょ?




「空さん、ななな、何でいるの?」




だってライブだったはずだよ?




「小海もぎゅっとしてよ。」




私の思考回路は慌ただしく働く。





空さんに言われるまま、私は空さんの背中に両手を回して背中をぐっと抱きしめた。


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