美味しいほっぺにくちづけて。
「おやすみ、うみちゃん。」




空さんは私に近づいて、暖かい掌で私の頭を撫でる。




また、うみちゃんって呼んでくれた。




チラっと薄めを開けると、空さんはソファーのところで横になる。




「え、空さん!?風邪引いちゃうよ!!」




自分の来ていたダウンコートを身体にかけて寝る体制に入っている。






「起きてたのかよ〜、いいよこっちで。」




「良くないです!こっち来て下さいっ!!暖かいですよ?」





風邪なんて引かせるわけ行かないよ。




「誘惑すんなよ。」





「はい?」


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