美味しいほっぺにくちづけて。
✩episode.2

凛ちゃんと私

「映画、面白かったねぇ〜~!」




「だね!凛ちゃん、泣いてたでしょ?」



仕事がお休みの日、私は凛(りん)ちゃんと、ウィンドーショッピングと映画を見に二人で、街に繰り出ていた。


映画が終わり、私たちは映画館の近くのカフェに入った。お互い、注文をした物を飲みながら、ホッと一息付く。


私も頼んだ、アーモンドキャラメルラテを飲み、ほっこりと身体中に甘さが染みこんだ。





凛ちゃんは、同じ商店街のヘアーサロンのスタッフさんだ。


たまたま、凛ちゃんが、いろは堂に和菓子を、お店のみんなの数分買いに来たことがきっかけで、それからとゆうもの、何回か、凛ちゃんがいろはに来てくれたことにより、話しも合うし、仲良くなった。



この辺りに、同級生もいない私にとって、凛ちゃんの存在は、とても暖かい。

高校の同級生や、専門学校の友人とも、偶に会ったりするけど、同い商店街にいる凛ちゃんは、私の仕事での立場や、大変さも分かってくれる。



凛ちゃんも、私と同じ見習いさんだから。


職業は違うけど、良き見習い仲間。



本当に良き友なのだ。




「で、どうなのよ〜~。」




「え、全然なんだよね。全然、書けないの。」



凛ちゃんに、私は溜息をつくと、凛ちゃんもそっかぁ〜と溜息をついた。



凛ちゃんにだけ、話している私の、今一番お気に入りのことがあった。


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