美味しいほっぺにくちづけて。
「どうしてですか?」



空さんに質問すると、空さんは“ウーン”と首を捻り出した。



ギターケースにギターをしまいながら、ぽつりと呟く。




「・・・・はっきり言うけど、おまえが気になるから。」




「え?」



“一回しか言わねぇよ”と、私を一瞬見ると、目を反らす。



私が気になる・・・空さんは、確かにそう言った。



空さんは・・・・気をつかってくれたんですよね?






「じゃあ、帰るか。」



「え、あ、はい。」




私ったら、なんでこんなに挙動不審なんだろう。 



空さんから言わせれば、“気になる”とゆうのは、きっと、妹のようで、気になるとか・・・そうゆう感じだよね?




「さっき・・・・おまえの事、気になるって言ったじゃん・・・」



「え、あ、はい。」





「・・・妹みたいに、気になる・・・って意味じゃないからな。」



空さんは、平然に言ってのけた。




「え?」




「気にすんな!」


とまた、頭をポンと撫でられた。空さんの手って、大きいんだな。



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