美味しいほっぺにくちづけて。
「おまえなぁ、なんでこんな暗いところに一人でいるんだよ・・・」





空さんは、私に“危ないから”と、眉間にシワを寄せた。




「ふふふ、なんか空さん、お父さんみたい。」




「・・・・・・バカ。」




空さんは、困り顔をして笑うと、私の座っているベンチに寄り掛かる。



空さんと良く会うな。


良く会うのは、空さんも思っているらしく、私を見てニカっと歯を見せた。



「また、落ち込んでんの?」




視線が、可愛い場所に注ぐ・・・



「・・・・・まぁ。ってゆうか、その子どうしたんですか?」



今日の空さんは、小型犬を連れている。ミニチュア・ダックスフンド。

可愛い〜!!
散歩で来たのだろうか?



ふわふわしていて、短足で目がクリクリしている。




私が触ると、わんちゃんはくぅ〜と甘えたような声を出した。




「・・・・・可愛い!名前、何て言うんですか?」


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